みなさんこんにちは、スタッフのJです
今年もあと3週間程となりましたが
みなさんいかがお過ごしでしょうか
街中のスーパーに買い物に行き
店頭にしめ飾りが並んでいるのを目にすると
いやでも
”年の瀬”を感じます
これからの年末年始の時期
普段できなかったことに取り組んだり
普段会えなかった人と会ったり
いろいろと忙しくなる時期で
外食する機会も増てきて
ついつい生活のリズムも乱れがちになります
新型コロナだけでなくインフルエンザにも注意が必要な季節・・・
どうぞ体調管理にはお気をつけてお過ごし下さい
<「計画的偶発性理論」のご紹介>
スタッフJは普段
梅島事業所で訓練プログラム「就活準備講座」などを
担当しています
一年に何度か社外の
キャリア開発(いかに仕事の経験を積み重ね人生をより充実したものにできるか)
についての勉強会に参加するのですが
その勉強仲間の間で話題になっているトピックスを
ご紹介させていただきます
(梅島事業所の「就活準備講座」プログラムでも時折紹介しています)
あくまでひとつの”考え方”ではありますが
いろいろな考え方ができるようになると
ひとつのものごとに対しても
より
柔軟で、冷静な、客観的な
考え方ができるようになります
少しでも参考になれば幸いです
「計画的偶発性理論」
計画的偶発性理論とは、スタンフォード大学の教授で心理学者の、ジョン・D・クランボルツ氏が1999年に発表したキャリアに関する理論です
クランボルツ氏がビジネスで成功を収めた人を対象に調査を行ったところ、実にその8割が、成功の要因は予期せぬ偶然によるものであったと回答。さらに、彼らが18歳のときに思い描いていた職業に実際に就いて働いている割合は全体の2%に過ぎなかったという結果が出たのです
<この理論の骨子>
1.キャリア形成にとって重要なターニングポイントの多くは、偶発的な出来事に影響を受けるものであること
2.偶発的な出来事からチャンスをつかむには、常に努力を怠らず最善を尽くし積極的にチャンスをものにする態勢を整えること
3.偶発的なチャンスが訪れるのをただ待つのではなく、自らが意図的に行動してチャンスを増やしていくこと
<計画的偶発性理論が近年注目されている背景>
何故、近年この考え方が注目を浴びているのでしょうか
以下のような背景が理由として考えられています
■IT技術の進化の早さ
みなさんもご存知の通り、先端IT技術は現在でもスピードを緩めることなく日々進化を続け、衰退する業種、新たに勃興する業種等、変化が続いています
そのなかで10年先、20年先を見越したうえでのキャリアプランを考えるのは非常に困難と考えられています
■社会情勢の変化の大きさ
2011年の東日本大震災、2016年の熊本地震、新型コロナウイルスの感染拡大等、近年、予期せぬ出来事で社会の産業構造や経済状態が大きく変化する事が増えています
<計画的偶発性を自ら起こすために必要なポイント>
では
積極的に自分にとっての”チャンス”を手に入れるにはどうしたらいいのでしょうか
1.好奇心
偶発的なチャンスを増やすには新しいものに興味を持つ必要があります。朝起きて会社や学校に行き仕事や勉強をして、帰ってきて食事をして寝る。この生活をただ繰り返しているだけでは新しいものに出会う機会は増えません。それほど興味を引かれなくても、新しいことを一度は試してみましょう。それが新たな出会いにもつながります
2.持続性
さまざまなものに興味を持ち、試してみたもののなかで、「楽しい」「勉強になる」などと思ったものはうまく行かなくても諦めずに継続してみることが重要です。仮に直接的に仕事や就職につながらなかったとしても、あとになって思わぬところで役に立つ可能性があります。これこそ、計画的偶発性を生かすためのポイントであると言えるでしょう
3.楽観性
計画的偶発性は、従来のキャリアプランのように自分が立てた計画に沿って進めていくものではありません。そのため、自分のキャリアプランに必要ない仕事や訓練でも、なぜやらなくてはならないのかなどと悲観的になれば、偶発的なチャンスも逃げてしまうでしょう。
何をやっても経験を積ませてもらっていると考え、今できることを精一杯やることが重要であり、そのためには何事にも楽観性を持って取り組むようにしましょう
4.柔軟性
仕事や勉強にこだわりを持って取り組むのは非常に重要ではありますが、ひとつのやり方、考え方に固執しすぎてしまうと、突然の出来事に対応できません。計画的偶発性を起こすには、自分のこだわりに固執しすぎず、常にいくつかのパターンを考えたうえで取り組むことが欠かせません
5.冒険心
目の前に大きなチャンスが訪れても、少しでもリスクを考えると二の足を踏んでしまう。これでは、計画的偶発性も起こせません。仮に、「失敗する可能性が高い」「思ったような結果が残せないかもしれない」と思っても、自己肯定感・自己効力感をもって、冒険心を持って挑戦してみましょう。それが計画的偶発性を起こす機会を増やし、いざチャンスが訪れた際にも思い切って行動に移せるようになるポイントです
<計画的偶発性理論を就職に生かすためのポイント>
10年先はおろか1年先にでさえ何が起きるかを予測するのも難しい現在、いつ転職や再就職のチャンスが訪れても不思議ではありません
しかし、従来のキャリアプランに固執し過ぎてしまうと、チャンスをつかめないどころか、目の前のチャンスに気づけない場合もあるかもしれません
そこで、計画的偶発性を就職に生かすためのポイントを紹介します
・日々の生活をあらためる
日々の生活を振り返り、これまでしてこなかったことに挑戦してみましょう
何も難しいことをする必要はありません
「通勤経路や通学経路を変えてみる」「普段は見ないテレビを見てみる」「疎遠になっていた人に連絡する」などで十分です。新たな発見は実はすぐ近くに転がっていると気づくきっかけにもなるでしょう
・苦手な仕事や訓練に挑戦してみる
これまで苦手に感じていた仕事や訓練に挑戦してみるのもよいでしょう
思い切って挑戦してみると、「食わず嫌いなだけであった」「やり方を間違っていた」「ツールの進化で簡単にできるようになっていた」などの可能性もあります。冒険心と楽観性を持って挑戦してみると、新たな自分の才能が開花するかもしれません
・自分の将来に期待をする
年齢を重ねていくと、自分の才能やできることに限界があると感じるようになってきます
その結果、将来がある程度見えてしまい、そこから新しい挑戦をしなくなってしまうのではないでしょうか
しかし、その考えこそが自分の可能性を狭めてしまっているのです
多くの場合、従来の仕事やこれまでの経験で得たものに限界を感じているだけで、新しい未知なるものには大きな可能性があるかもしれません
何歳になっても、新鮮な気持ちで新しいものに挑戦していけば自分の将来はまだまだ明るいと期待を持ちましょう
その結果、計画的偶発性が起こる機会も増え、いざというときに再就職という大きなチャンスをつかめるようになります
いかがでしょうか
共感できる部分はありましたでしょうか
幾らかでも参考になれば幸いです
梅島事業所では
訓練プログラムの中で
こうした新しいトピックスも
積極的に取り上げて紹介してまいります
<11月、2名の就職が決まりました!!>
梅島事業所では11月、2名の利用者の就職が決定しました!
ご本人方の感想を「梅島通信12月号」に掲載しています
どうぞご覧ください
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