東京都指定障害者就労移行支援事業所のヒューマングロー

障害者の就職を支援する
就労移行支援事業所ヒューマングロー


サービスコンセプト

 

就労移行サービス-個別指導

就労移行支援事業所ヒューマングローでは、ひとりひとりの性格や特性、目標に合わせて計画を立てています。同じ障害や病名でも、困っていること、将来の目標は十人十色です。

「朝早く起きられない」、「いきなり平日ずっとは通えないかも」、「パソコンに触ったことがほとんどない」、不安があればまずは相談してみてください。たとえば週1回や午前/午後だけの利用から始める、生活リズムを整えることから始めるなど、通所スタイルも訓練内容も一人一人に合わせて決められます。

 

「安心して長く働く」ことで、自立して自分らしく生活してほしい。
そのためにまず安心して訓練できるよう、スタッフは相談しやすいアットホームな雰囲気を心がけています。

 

就職までの訓練ステップ -ステージ制の活用-

就職を目指すにあたって、利用開始から就職決定までの過程に『4段階の目標』を設定するステージ制をご用意しております。これらの目標は働くうえで
どんな職場でも共通して必要と考えられる項目となっています。
これをもとに課題を明確にし、お一人おひとりが段階的に就労へ近づいていけるよう支援しております。

各ステージと目指す目標

【導入ステージ】

今後の課題をまとめ、支援の過程を決めるステージ。

通所環境に慣れ、安定した生活を目指すことを目標とします。

 

【生活安定ステージ】

自己管理スキルや、基礎的な就労スキルを伸ばすことに重きをおくステージ。

事業所内での訓練を通じ、生活課題の改善や、就労に合わせた安定通所を目指します。

 

【職業準備ステージ】

実習などの外部訓練を通じ、職場を想定したより実践的な就労スキルを習得するステージ。

自己管理と安定通所を目指しながらも、実習などよりステップアップした訓練を目指します。

 

【就職活動ステージ】

丁寧なジョブマッチングに向けた就職活動を行うステージ。

事業所内や、実習を受けてのアセスメント内容をもとに本人の意向と客観的な必要性を

すり合わせながら、より良い就職先を目指していきます。

 

 

 

よりよいジョブマッチングをかなえるためには、就職に向けて必要な力を身につけ、
自己理解を深め、配慮事項を明らかにしていくことが重要です。
ステージ制では各ステージで丁寧にアセスメントを行っていくことで、
これらの重要なポイントを明確にしていきます。
また、ステージ制に沿って進めていくことは、安定した「職業準備性ピラミッド」を
築いていくことにも繋がります。
バランスのとれたピラミッドを築き、大きな目標である就職にむけて
一歩ずつ歩んでいきましょう。

 

 

生活トータルサポート

生活スキルアッププログラム

長く働き続けるには、仕事面だけでなく私生活を自己管理できることが重要です。
体調を崩さず安定して仕事に取り組める状態を維持するために、例えば・・・「家の中は片付いていますか?」「洗濯は定期的にできていますか?」「賞味期限切れの食材が冷蔵庫に入っていませんか?」。
この講座では、家事や金銭管理・時間管理など、日常生活を上手に送るためのポイントを学びます。

 

健康講座

いつも万全な体調で仕事ができるよう自己管理することは、安定就労に役立ちます。
この講座では、健康に関する一般知識を学び、健康管理のスキルアップを図ります。感染症の流行や熱中症など、季節ごとに気を付けたいポイントや、疲れが取れる効果的なお風呂の入り方など、日々の生活の中で健康のために意識するとよいことを学びます。

 

運動講座

健康維持のためには、適度な運動が効果的です。この講座は、日常生活に運動を取り入れることで、基礎体力を向上させ、毎日元気に働く体力を作ることを目的としています。オフィスで取り入れられる簡単なストレッチや、椅子に座ったままできるヨガなど、誰でも楽しく取り組める運動プログラムを用意しています。

 

 

自己理解

自己理解ワーク

長く安定して働くためには、自分がどんな時に力を発揮できるか知ることが大切です。自分自身をより良く理解するために、様々なワークを行っています。長所短所を整理したり、好きなものリストを作ったり、障害特性を理解するワークに取り組んだり、楽しみながら就職に役立つ様々なワークを用意しています。

ストレス対策講座

仕事をすると誰しも大小の差はあれストレスを感じるものです。大切なのはストレスをなくすことではなく、日々のストレスとうまく付き合っていくことです。この講座を通じて、ストレスを溜めないコミュニケーションのコツや、ストレスを感じない物事の考え方のポイントを座学やグループワークの形式で学びます。

 

 

コミュニケーション

SST

SST(ソーシャル・スキル・トレーニング)とは、社会生活を送る上で重要な、コミュニケーションの技術を向上させる訓練です。日常生活で起こりがちな場面を想定し、実際に練習しておくことでコミュニケーションのスキルアップが図れます。ランチの誘いを断りたい、相手に話しかけたい、などよくある場面での上手なコミュニケーション方法を学びます。

コミトレ初級 雑談・まず楽しもう

「コミュニケーションを楽しもう!」コミュニケーションを苦手に感じている方も、まずは話すことに慣れ、楽しく話せるようになるための練習の場です。「最近おどろいたことは?」「無人島に行ったら何をする?」「マイブームは?」などランダムなテーマについて、ひとりずつ話をします。分からなかったらパスもOKです。皆の話を聞きながら徐々に話に加わることもできます。リラックスした和やかな雰囲気です。

コミトレ中級 テーマトーク

「会話力をつけよう!」自分から話すことと相手の話を聞くことの両方を意識して、気持ちの良い会話ができるよう練習します。「次の外出イベントの行先は?」「映画鑑賞会の映画は何にする?」などテーマに沿って、皆で話し合いながら結論を出していきます。相手と自分の意見をすり合わせながら、話す力、聞く力、両方の向上を目指します。

コミトレ上級 グループトーク

「グループで協力して目的を達成しよう!」コミュニケーションを使った共同作業の練習を行います。少人数のチームに分かれて、協力し合って謎解きをするなど、チームワーク向上のためのプログラムを行っています。周りの人と上手に協力しながら働くスキルは、職場でも役立ちます。

 

 

パソコン訓練

Word/Excel/PowerPoint操作

求人の応募資格に書かれることも多いWordやExcel、PowerPointの操作を学びます。テキストに沿って、自己学習形式で進めながら、分からないところはその都度スタッフに質問して解消し、着実にスキルアップしていきます。MOS資格(Microsoft Office Specialist)取得に向けて勉強できます。スペシャリスト(一般)、エキスパート(上級)とスキルアップしていくことを目標に頑張ることもできます。

タイピング

近年は、事務職以外でもパソコンを使う職場が増えてきました。面接の際、単に「パソコンを使えます」、と言うのではなく、「1分間に〇文字入力できます」など具体的にタイピングスキルをアピールできると、企業の方にも納得してもらいやすくなります。タイピングソフトを使って、スキルアップを図ります。速さや間違いの数などの記録を毎回つけることで、確実に進歩することができます。集中力も身に付きます。

データ入力

 

データ入力ソフトを使い、正確な作業の訓練を行います。アンケートや伝票の内容を、定型フォームに入力したり、記載内容の正誤チェックを行います。実際の業務でも取り入れられているデータ入力作業の練習を行うことで、仕事の正確性や、パソコン入力速度の向上を図ります。

 

 

ビジネススキル

ビジネスマナー

社会で働くにあたって身につけておきたい基本的なマナーや知識を学びます。挨拶や敬語、身だしなみなどの基礎知識から、報連相(ホウレンソウ)のポイントなど、仕事をしていく上で役に立つ考え方までを学びます。実際の職場で自信を持って振る舞えるよう、この講座を通して練習します。

仕事に活かせるペン字講座

 

パソコンが普及したとはいえ、伝票や封筒の宛名、伝言メモなど、仕事の中で文字を書く機会はよくあります。いざという時、会社の一員として恥ずかしくない、相手に内容が伝わる字が書けるよう、ペン字の練習をしています。宛名書きなど実践的なものや、格言のなぞり書きなど、楽しんで取り組める内容です。集中して取り組むと心が落ち着きリフレッシュ効果もあるため、大変人気の高い講座の一つになっています。

 

 

企業と連携した実習・実務訓練

企業見学

企業のご協力をいただき、障害者雇用で採用を行っている企業の職場見学会を実施しています。 障害者の方が実際に働いている職場に伺い、社員や障害者雇用で働く方の生の声を聞くことで、働くことの具体的なイメージがわき、不安を解消したり、自分なりの目標を持つことができます。

企業実習

企業の実際の職場で、業務を体験できます。実習を通じて、自分に合う仕事や働き方を探したり、働き出して初めて見えてくる課題などを洗い出すことができます。実習中もスタッフがしっかりサポートするので、安心して実習ができます。

工賃訓練

企業から受託した工賃業務を実際に行い、工賃収入を得ながら実践的なスキルを身につけていきます。 ヒューマングローの事業所内で、企業での業務の流れを学ぶことができます。 作業内容は、パソコンを使ったデータ入力や、郵送物の封入、商品の梱包などを行っています。(※事業所ごとに不定期に実施しています。)

 

 

就職活動

就活準備講座

就職するために必要な基礎的知識や心構えを学んでいきます。現在の一般的な労働市場の状況や、障害者雇用で働く際に知っておきたいことなどを学ぶほか、自分に合った仕事の探し方や、応募書類や障害特性の書き方、面接準備の方法など、実践的な内容も講座の中で練習します。

企業研究

就職活動は、自分と企業が互いに働く仲間としてふさわしいかどうかを確かめる場です。求職者も応募企業が自分にとって、長く安定して働ける職場かどうかを判断する必要があります。求人票の情報だけでなく会社案内やホームページ、社員の声などから、自分との共通点はあるか、相性の良いところはどんなところか、活躍できる職場になりそうか、を考えていきます。不安なこと、知りたいことがあれば積極的にスタッフに声をかけてみてください。卒業生や連携企業、支援機関などの情報も参考に、企業研究のサポートをしています。

応募書類作成

履歴書・職務経歴書・障害についての説明資料など、採用選考時の応募書類作成を行います。自己PR、志望動機、職務経歴の書き方、応募企業ごとにアピールするための接点の見つけ方などをサポートします。障害者雇用で応募する時に重要なポイントとなる、障害特性・配慮事項の説明の仕方についても、具体的にアドバイスします。

面接対策

応募書類作成時に考えた自己PRや志望動機を、明確に面接官に伝え、自分の魅力と熱意を相手に伝えられるように、模擬面接を行います。事前準備や身だしなみ、立ち居振る舞いについてもアドバイスします。 必要に応じて面接に同行し、支援者としてサポートもします。

 

 

面談

利用開始にあたっての初回面談の他にも、定期的に面談を行い、事業所通所や日常生活に困りごとや気になることがないかお聞きしています。就職や訓練に関すること以外でも、何か気になることがあれば相談できる場を設けることで、安心してご自分の将来に歩みを進められるよう支援しています。

①初回面談:就職目標や現状の課題や困りごとをお聞きし、就職に向けた訓練の計画を一緒に立てていきます。
②定期面談:ヒューマングローでの訓練や日常生活の中で、困ったことや気になることがないかお聞きし、相談に乗っています。
③その他のご相談も随時実施:日常生活や健康、就職活動で相談したいことがある時には定期面談以外にも随時、面談を行っています。

スケジュール

ヒューマングローでは、ひとりひとりの特性や状況、将来の目標に合わせて、個別に訓練スケジュールを組み立てていきます。まずは週に1日から始めたい、コミュニケーションの練習を集中的にやりたい、パソコン訓練に興味がある、などご希望があればまずはご相談ください。

個別プログラムモデル1
~通所はじめたばかりの方~

通院先のデイケアと併用で利用開始を希望する方は、週1~2回からの利用開始も検討可能。また、午前だけ、午後だけで利用を開始する方もいらっしゃいます。

Aさま週間訓練プログラム

週間予定
10:10~11:00コミュニケーショントレーニング初級タイピング タイピング 
11:10~12:00タイピングWord基礎 Excel基礎 
 食事・休憩・昼礼
13:10~14:00Word基礎健康講座
運動講座
 生活支援
面談
 
14:10~15:00     
15:10~16:00     

Aさま
1年後の就労を目指して、PCスキル、コミュニケーションスキルを身につけるため、訓練を
行っています。生活リズムを整るため2日は連続して通所し、週3回1日3時間から訓練を開始しました。

お昼休憩は、皆さんと楽しく過ごしています。

個別プログラムモデル2
~就労間近の方~

ヒューマングロー板橋では、各個人のスキルに合う、無理のないプログラムを ご用意し、さまざまなプログラムで就活をサポートしてまいります。

Bさま週間訓練プログラム

週間予定
10:10~11:00ハローワーク
訪問
タイピングコミュニケーショントレーニング上級就職面接指導 事前確認面接ふり返り
11:10~12:00コミュニケーショントレーニング中級応募書類見直しPC検索
 食事・休憩・昼礼
13:10~14:00ストレス対策講座生活支援面談仕事に活かせる
ペン字
A社面接ビジネスマナー講座
14:10~15:00word応用応募書類
作成
Excel応用PowerPoint
応用
15:10~16:00

Bさま
1年間訓練して、今まさに就職活動中の方。パソコン基本スキルは身に付いたが、引き続き応用訓練と、苦手なコミュニケーション訓練、就職活動をバランスよく組み立てています。

就労した場合、週20時間以上の勤務を希望しているため、同条件で通所しています。

 

職場定着支援

就職した後、これまでとは違う悩みを感じることがあります。「同僚にもっと障害について理解して欲しい」「上司が変わって話し辛くなった」「生活リズムが変わって眠れなくなった」「仕事に疲れて家事に手が回らなくなった」など、職場の悩みや生活上の悩みが出てくることがあります。ヒューマングローでは、就職された皆さんが、安心して活き活きと働き続けられるよう、職場定着支援を行っています。 ご本人からは直接企業に言い辛いことを間に立って調整するなど、企業と連携した支援はもちろん、必要に応じて医療機関やご家族、他の支援機関とも連携しながら支援します。

入社まで

無事に面接に合格し、内定してから入社するまでに、ご本人と企業担当者の双方と相談の場を設けます。定着支援の方向性や方法、頻度を決めていきます。双方の要望や懸念点をあらかじめ整理しておくことで、入社後に想定される不安を減らすことができます。必要に応じて、医療機関やご家族、支援機関とも連携し、入社後の支援体制を整えます。

就職後~半年

ご本人との定期面談や企業訪問を通じて、体調や職場適応の確認、仕事をする上で心配事がないかなどお話をお聞きします。必要があれば、企業の方へ職場での対応方法についてアドバイスするなど、安心して働き続けられるようサポートをしていきます。ご本人の勤務時間や自立の度合いに合わせて、面接から徐々に電話でのサポートをメインにしていくなど、支援の頻度を段階的に減らしていき、無理なく自立していけるよう配慮しています。

 

 

就労定着支援

2018年4月より、障害者総合支援法の一部改正により、新たな障害福祉サービス「就労定着支援事業」がスタートしました。このサービスは就労にともなって生じる課題を解決し、長く働き続けられるようにサポートするものです。

①サービス創設の経緯

就労定着支援事業がスタートした背景には、障害者の雇用者数が急激に伸びている一方で、職場定着率が低いという事実があります。せっかく就職に成功した障害者の方が、働き続けることができず離職してしまう原因には、職場での悩みの他、生活リズムのコントロール、家計や体調の管理など、生活上の問題があると考えられております。そうした働き続けていく上で起こる課題や困りごとの解決を支援し、障害者の方が安定して働き続けられるように、就労定着支援事業が創設されました。
ヒューマングローではこれまでも、就労移行支援事業所として、就職した皆さんが安心して働けるよう、職場定着支援を行ってきました。今後は就職後半年までが就労移行支援事業所としての職場定着支援となり、半年後から3年間が就労定着支援事業所しての就労定着支援となります。

②就労後の課題

働き始めると、就職前とは異なる悩みが出てくる方も少なくありません。

職場では、人間関係や仕事内容、人事評価や職場内での障害理解、今後のキャリアについてなどの課題が生じることがあります。

日常生活では、活動時間の変化にともなう体調管理や、家事との両立などの課題が生じることもあります。

③支援の内容

就労定着支援事業所ヒューマングローでは、定期面談、職場訪問、電話での連絡相談などを通じて、ご本人、企業と連携しながら、安心して働くための支援を行っていきます。場合によっては、ご家族や医療機関、他の支援機関とも連携を取ります。課題解決のための助言や、職場への働きかけ、キャリアアップのための支援を行います。

具体的な支援の方法と頻度は、就労のスケジュールや自立の度合い、職場環境の変化など、その方の状況に合わせて個別に決めていきます。月に1回以上はご本人とお会いし、お話しします。

④ご利用までの流れ

就職後半年間:就労移行支援事業所ヒューマングローとしての職場定着支援

半年後~3年間:就労定着支援事業所ヒューマングローとしての就労定着支援

※就労定着支援を受ける場合は、就職後に改めて自治体へのサービス利用受給者証申請が必要になります。


就労移行支援事業所ヒューマングローは精神障害者(うつ・統合失調症・不安障害・気分障害・パニック障害・双極性障害など)、発達障害者(広汎性発達障害・アスペルガー症候群・ADHD・自閉症スペクトラムなど)、身体障害者(肢体不自由、内部障害など)、依存症(アルコール・ギャンブル・ゲーム)知的障害者、引きこもり、難病など
障害種別も症状も年齢もさまざまな方々の就職と復職(リワーク)を支援しています。