東京都指定障害者就労移行支援事業所のヒューマングロー

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【板橋事業所】利用者さんブログ~おすすめ本のご紹介~


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こんにちは!

板橋事業所のOです。

 

7月も中盤に差し掛かり、これからもっと暑くなると思うと恐ろしいですね。

事業所でも、冷房や扇風機を使用し快適に過ごせるようにしています。

また、保冷剤の貸し出しなども行っています(^^)/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、今回のブログは利用者さんに書いていただきまいた。

文才のある方なので、最後まで楽しんでお読みいただけるかと思います♪

 

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初めまして。訓練生のTと申します。

私は現在、体調が不安定な状況にあるので、今までやっていたパソコンの勉強をひとまず止めて、読書など通所の回数を増やすことを目的としたリラックスできる活動を主に行っています。

 

今回のブログは私が事業所で読んでいた本の紹介をしたいと思います。

 

オススメする本は今村夏子の『とんこつQ&A』です。

今村夏子は、『むらさきスカートの女』で芥川賞受賞他、さまざまな賞の受賞経験がある今をときめく作家です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『とんこつQ&A』は、4つの短編集からなる作品です。

名前と表紙だけ見るととてもひょうきんで可愛らしい印象を受けますが

ページを開いて読んでいくと表紙とは一変、とても考えさせられる気持ちにさせられます。

 

表題作の内容も、今の心の調子を顧みたり、以前仕事をしていたときのことを思い出したりして思わず胸を打たれました。

 

以下あらすじです。

 

 

 

『大将とぼっちゃんが切り盛りする中華料理店とんこつで働き始めた「わたし」。

「いらっしゃいませ」を言えるようになり、居場所を見つけたはずだった。

あの女が新たに雇われるまでは――』

 

主人公は、レストランの皿洗いのバイトから中華屋さんの接客としてバイトをするようになるのですが

最初は「いらっしゃいませ」「ありがとうございます」も言えず、仕事もやらず、ただただ立っているだけの存在になります。

 

これを読んでいて私は(なんでこんなこともできないのだろう)(こういう極端に暗い人時々いるよなあ)と思いながらもいたたまれない気持ちになりました。

しかしいたたまれない気持ちの中に(でも、私はこの人のようにはならないと断言できるのか?)と疑問に思う側面も出てきました。

 

誰しもの心の中には人並みの正義感や良心があると思います。

それがから回っていたりうまくいってなかったりするところを見るとどうしても痛々しい気持ちやどうしてそんなことを…となんとも言えない不思議な気持ちになります。

しかし反面、「私は絶対にこんなことにはならない」と断言できない自分もいるのではないかと思います。

そんな自分の心をくすぐって同情してくれるのが今村夏子の作品の魅力だと考えています。

 

「真っ直ぐだから怖い、純粋だから切ない。あの人のこと、笑えますか」

 

小説のキャッチコピーが読了後にじんと心に沁みます。

最近いろんな意味で刺激を受けてないなと思う方は、ぜひ読んでみていただけたらと思います。

 

 

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Tさん、おすすめの本のご紹介ありがとうございました!!

本が好きな方も、そうでない方も一度手に取ってみてはいかがでしょうか♪

 

 

 

 

 

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