東京都指定障害者就労移行支援事業所のヒューマングロー

障害者の就職を支援する
就労移行支援事業所ヒューマングロー

就労支援員としてでなく、ひとりの人として向き合うことも大切に|発達障害(自閉症スペクトラム)のある方の支援事例(30代・男性・事務職)


資格以外でも自己PRができるように

現在は正社員で事務職として働くYさん。

私がYさんと一緒に歩んだ就労支援エピソードをご紹介します。

事務職として就職することを希望するYさん。

ただ発達障害(自閉症スペクトラム)があることや、これまでに事務職として働いた経験がないため、希望職種で就職できるか不安を抱えていました。

ヒューマングローでは事務職採用に役立つ資格として、「MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)」などの取得サポートもしています。

ただYさんの場合、必要なスキル習得のサポートはできたものの、生活の問題から資格を取得することができませんでした。

そのため、事業所で行える事務作業や、毎月発行している通信の構成や記事の作成を行っていただくことで、事務職として自己PRできることが増やせるようにサポートしました。


就労支援員としてではなく、同じ社会人として

またYさんは、「自分自身に自信が持てない」という、一人の社会人として大きな壁に当たっていました。

そこで私も「就労支援員」としてではなく、同じ社会人として、自分自身の壁に当たった際にどう乗り越えていくべきかを一緒に悩み、考えました。

お互いにひとりの人として向き合えたことが、Yさんとの信頼関係につながったと、今振り返ると思います。


強みが活かせる仕事で就職

訓練や面談を重ね、Yさんは少しずつ自分に自信が持てるようになっていきました。

そしてハローワークとも協力し、Yさんが希望する事務職で就職することができた。

採用される際には、事務職の経験がないものの、これまで取り組んできたなかで、 ご本人の強みが活かせる仕事内容を提案しました。

また就職後も評価が得られるように定着支援に励み、正社員として現在も活躍し続けています。


Yさんの就労支援から、私が学んだこと

多くの利用者様から、学ぶことが多い毎日です。
特にYさんへの就労支援からは以下のことを学ばせていただきました。

・訓練はあくまでも足りないスキルを習得するものであり、障害を治すものではないということ

・障害により環境に合わせられないことや、スタッフの力量に左右されることもありますが、その方に合った環境をなるべく正確に伝え、一緒に考えていくことを大切にしたい

・日ごろ接しているスタッフだからこそ気づけること、その方に伝えて改善を促せることがあると思っているので、スタッフはご本人の変化に気づけるように日ごろから意識することが大切


これらの学びを活かし、今後も一人でも多くの方が自分らしく働けるように、就労支援員としてサポートしてまいります。




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