東京都指定障害者就労移行支援事業所のヒューマングロー

障害者の就職を支援する
就労移行支援事業所ヒューマングロー

課題に真摯に取り組んで大手特例子会社に就職|発達障害・知的障害のある方の就職事例(20代・男性)


正社員での就職を目指して退職

音楽の専門学校を卒業後、商業施設の開店前清掃のアルバイトとして障害を開示せずに4年間勤務されたFさん。
1日4時間の週5日勤務で、欠勤・遅刻・早退なく真面目な勤務態度を評価されていました。
Fさんもやりがいを持って働いていましたが、正社員や安定した仕事に就きたいと思うようになり退職されました。

その後ご家族からヒューマングロー小岩の就労移行支援事業所を紹介され、見学にいらっしゃいました。
ヒューマングローの体験中にパソコンの訓練を行い、お父様が在宅勤務する姿を見てパソコンを使った業務に就きたいと憧れがあり、利用を決めました。


好きなことに取り組むことでモチベーション高く訓練に参加

「失敗してはならない」という思いが強いことから緊張で頭が真っ白になってしまうことがあり、「毎日緊張しながら通所しています」と話しながら週5日訓練をされていました。

新しいことにチャレンジすることも苦手で、あまり操作が得意ではないパソコン訓練もあまり気が進まない様子でした。

Fさんは自身が興味のある分野においてはとても意欲の高い方だったので、パソコンの訓練では大好きな音楽のポスターを作成してもらい、モチベーションを保てるようにしました。

コミュニケーション面においては、笑顔が素敵な方で誰とでも丁寧にコミュニケーションが取れます。
一方で、指示が理解できない時にも「はい!」と答えてしまったり、その気がなく選んだ言葉が相手に取ってみたら失礼な言い回しになってしまっていることがありました。
また話を整理して報告するのが苦手という課題がありました。

こういった課題に対し、「仕事スキルワーク」というチームでの工賃訓練のメンバーとして参加しました
指示の受け方を繰り返し練習したり、失礼な言い回しになってしまった度にスタッフと振り返り、どうして失礼に当たるのか、どうしたらよかったのかを一緒に確認していきました。

報告の課題に対しては、報連相のテンプレートシートを用いて報告や相談に行く前にテンプレートに当てはめて整理してから報連相に行く練習をしました。

Fさんの強みはスタッフからの指摘に落ち込むことなく真摯に受け止め、課題を克服しようと努力できるところでした。


実習で出た課題に取り組み、見事採用へ

訓練と並行しながら入所から9か月後にFさんは就職活動をはじめ、実習面談会や実習を受けられる企業を中心に面接を受けました。

面接準備を入念に行っていたことや、Fさんの真面目な人柄が面接で伝わることで、面接を通過し実習に進むことはとてもスムーズでした。
しかし実習に行くと、指示理解にズレが出たまま作業を進めてしまったり、報告がまとまっていないといったことを企業担当者から指摘され、実習から選考に進めないこともありました。

実習で指摘されたことでFさんの意識も高まり、訓練で指示の復唱や報連相の練習を繰り返し行いました。
そして大手特例子会社から二度目の実習の機会をいただき、「二度目の実習では指示に対し正確に作業を行えるようになった」と高い評価をいただきました。
その企業で選考に進み、3回の面接を通過し見事に内定をいただくことができました。

Fさんはこの春(2023年)から入社されます。
今後Fさんが長く働き続けられるよう、引き続きサポートを続けてまいります。




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