東京都指定障害者就労移行支援事業所のヒューマングロー

障害者の就職を支援する
就労移行支援事業所ヒューマングロー

就職は厳しいかも…その不安を乗り越えて希望の事務職で雇用!|うつ病のある方の就職事例(60代・男性・事務職)


現在は事務職で働いているTさんの就職支援事例をご紹介

Tさんは高校を卒業後に国家公務員として勤め、その後SE(システムエンジニア)として活躍されてきました。

昼夜問わず働いたことで体調を崩し、うつ病を発症。前職を離職してから5年後に、就労移行支援事業所ヒューマングローへの通所を開始しました。

最初は「入社できるか心配です」と仰っていたTさんも、ヒューマングローを利用後10か月で就職が決定!
今回はそんなTさんの就職までの取り組みについてご紹介します。


うつ病を発症し、生きる意味に悩んだ日々

うつ病を発症当初は、人と話すこともできず、生きている意味がないと感じられていたとのこと。
そんな中、行政機関や福祉サービスを利用しながら少しずつ前を向けるようになり、今度は自分が社会に恩返しするために就職したいと考えました。

元々は、別の就労移行支援事業所を利用していたTさん。
しかし信頼していた支援員の退職や訓練内容に満足ができず、他の事業所を探すように。
いくつかの就労移行支援事業所を見学して、その中からヒューマングローを選び、利用を始めました。


睡眠を「見える化」して生活リズムを整えやすく

利用開始当初のTさんは睡眠時間が安定しておらず、2時間しか眠れない日やその反動で10時間以上寝てしまうような日もありました。

趣味に集中してしまったり、不安で考え込んでしまったり、生活リズムを整えようと意識するだけでは、なかなか改善できない日々がつづきました。

そこでスタッフは、Tさんに「可視化」することを提案。
睡眠や気持ちの動きを可視化する表を共有することで、どんな周期で、何が、うまくいかないのかを一緒に考えていくことにしました。

元SEのTさんはExcelを使って、自分専用のチェックシートを作成。2週間に一度、生活面談をしながら、睡眠や近況を共有していきました。

睡眠時間を棒グラフで「見える可」したことで、Tさんは意識的にウォーキングに出かけて体を動かしたり、趣味の時間を作ることで考え込んでしまう時間を減らす努力をしながら、寝る時間を確保できるようになっていきました。

また、チェックシートは毎月印刷して記録することで、過去を振り返ったときに、「前よりも良くなった」「結構頑張りましたよね」と自分を認めてあげられるようにもなりました。


諦めないことで出会えた、うつ病のある60代の方の就職先

もともとSEとしての仕事経験が長かったTさんは、ExcelやWordなども扱えるので事務職を希望していました。ですが、60代という年齢からなかなか応募できる求人にめぐり合うことができませんでした。

それでもあきらめず、スタッフとハローワークに足を運びながら就職活動をしていたところ、ハローワーク職員の方から1社の企業見学をご紹介いただきました。

そこは最寄り駅から乗り換えなく行くこともでき、定年もなく長く働けるTさんにとって待ち望んでいた事務求人でした。

お話しをいただいた数日後には見学、その後すぐに面接へとつながり、採用をいただくことができました。
「あきらめずに取り組んでよかったですね」と、Tさんと笑顔でお話ししたのを覚えています。


うつ病を再発せずに、就職後も安定して勤務中です

離職期間が長かったこともあり、入社後も「勤務をつづけられるのか不安です」と仰っていましたが、勤務6か月が経過し、今も働き続けています。

ヒューマングロー通所時に始めたチェックシートは、就職後も継続しています。
「今月は睡眠が少し取れました」「今月は不安が大きかったです」など、定着支援面談の際に振り返ることで、うつ病の再発防止にも役立っています。

生活リズムを崩さないこと。これが勤務継続の一つのポイントです。
Tさんが今後も前向きに働くことができるように、ヒューマングローも定着支援のサポートを続けていきます。




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