東京都指定障害者就労移行支援事業所のヒューマングロー

障害者の就職を支援する
就労移行支援事業所ヒューマングロー

自分では会社に言えないことを代弁してくれる心強い味方ができました|うつ病・統合失調症のある方の就職事例(20代・女性・人事採用担当)


週7日フルタイム勤務で働き、うつ病も発症

幻聴や幻覚など統合失調症の症状に悩むNさん。
強い責任感から求められると頑張りすぎてしまい、アパレル販売のアルバイトを週7日フルタイムで働き続けたことでうつ病を発症。体調を崩し、家にひきこもりがちでした。


体調に合った支援プランで、無理なく利用できるように

ヒューマングローの利用前の体験中は、他の利用者さんと関わる機会が少なかったです。
特に幻聴が男性の声のため、男性に苦手意識も持っていました。

また幻聴や、その前兆の手足のしびれが頻繁にあり、早退されることも。
主治医と連携しながら支援プランを考え、無理なく利用できるように努めました。


自分らしさを出せる新しい居場所へ

人見知りがあるため、入所当初は大人しかったNさん。
事業所の雰囲気に慣れると、とても明るくお話上手。コミュニケーションが苦手な方も「Nさんとならお話できる」と言う利用者さんもいました。

自分らしく居られる場となり、いつしか他の利用者さんの中でのムードメーカー的存在となっていました。


コミュニケーション力があるゆえの悩みに苦しむことも

責任感が強く、一度決めたことは折れずに最後まで行うNさん。
就職活動が本格的に始まると、ペースをあげて書類作成や面接練習に励まれていました。

しかし、その間にも手足のしびれや幻聴があり、体調を崩すこともありました。
また人当たりがよくコミュニケーション力も高いため、採用面接を受ければ面接官ウケも良く、本人が苦手だなと感じていても、選考に次々に通ってしまうこともありました。


障害者雇用枠で人事担当として就職

スタッフと二人三脚の就職活動の結果、不動産会社に人事総務として入社することに。
現在は人事採用に異動し、学生への企業説明会の補佐や、障害者雇用の面接会の面接官をされています。

彼女は人当たりが良く、明るくコミュニケーション能力もあるので、一見障害があるようにはみえません。
また本人も、負けず嫌いで責任感が強く、障害者雇用だからと業務内容を減らされたり、他の一般雇用の方と差があることを拒みます。

そのため、学生への電話掛けを一日300人以上、スカウトメールを1000通送信、と相当な業務量を抱えていました。
仕事の休憩中に泣きながらヒューマングローに電話してくることも珍しくありませんでした。


仕事の悩みをスタッフに相談し、言いづらいことも代わりに調整

働くなかで「大丈夫」と言ってしまうことが悩み。
職場の人は自分の「大丈夫」の言葉をそのまま受け取る。それが彼女の悩みのひとつでした。

また部署の方々と仲良くなり、親しさゆえに仕事中に言われた言葉(相手にとっては冗談)がきつく感じてしまうこともありました。

そこでヒューマングローの生活担当スタッフが彼女の本音(上司や業務への不満)を聞き取り、就職担当スタッフが本人の代わりに業務の内容や、上司の対応の仕方について企業に相談をしています。


2名体制の職場定着支援で、今後も働けるようにサポート

ヒューマングロー葛西駅前事業所では、就職後のサポートを「①企業との仲介をする就職担当のスタッフ」と、「②生活の相談に乗る生活担当スタッフ」の2名体制で職場定着を支援しています。

Nさんも相談内容をスタッフによって変え、仕事と生活面でオンオフを使い分けています。

ご本人曰く、仕事面を担当しているスタッフは、自分が上司に言えない悩みや、お願い(辛さや怒り)を代弁してくれる強い味方。
生活面担当のスタッフはプライベートなことまで話せる、ガス抜きとなる存在とのことです。

責任感が強すぎて頑張り過ぎてしまうことがあるので、仕事とプライベートの両立ができるように今後もサポートしてまいります。




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障害種別も症状も年齢もさまざまな方々の就職と復職(リワーク)を支援しています。