幻聴に苦しみ、仕事が続かず悩んだ日々
大学をご卒業後、プログラマーとして勤務するYさん。
社会人として働き始めた20代の頃から、統合失調症の症状である幻聴に悩むようになりました。
幻聴と付き合いながら様々な仕事を務めてきましたが、なかなか1つの職場で働き続けることができませんでした。
そんなご経歴のYさんでしたが、ヒューマングロー高田馬場の就労移行支援を利用し、1年8か月で就職することができました!
今回はYさんの就職に向けて行った支援についてご紹介します。
保健センターでヒューマングローを知り、就労移行支援を利用することに
幻聴が強くなり、長期離職したYさん。
障害者就業・生活支援センター ワーキング・トライなどを利用しながら、体調の安定に努めていました。
そんな中、保健センターでヒューマングローのチラシを見つけ、再度就職を目指すため利用を決めました。
服薬相談のため通院に同行し、幻聴が減るように
何年も同じ病院に通院していたYさん。
なかなか幻聴が落ち着かず、Yさんはいつも「幻聴が辛い」と仰っていました。
そこで通院の際にスタッフも同席し、
・幻聴が辛く作業が手につかない状況であること
・その中で就労を目指して頑張りたいという意思があること
を主治医の先生にお伝えしました。
主治医の先生は1年半をかけて服薬の調整をしてくださり、幻聴は聞こえるものの少し減った状態になることができました。
働く自分がイメージできるように職場体験実習
「自分に合った仕事がわからない」と就職面談でよく口にするYさん。
求人情報だけでは自分が働いている想像ができず、なかなか応募ができない日々が続いていました。
その時、企業からヒューマングロー高田馬場に「食器洗浄の就労希望者はいませんか?」と相談の連絡がありました。
そこでスタッフはYさんに、企業での職場体験実習をしてみることを提案。
3日間の実習を行いました。
ヒューマングローに通い始めてから初めての実習で、Yさんはとても緊張していましたが、企業のご担当者様やそこで働くスタッフもとても優しく丁寧に教えてくださり、問題なく3日間の実習を終えることができました。
職場体験実習先の企業に就職
実習を終えたYさんは「ぜひここで働きたい」と前向きな気持ちが芽生えていました。
この職場体験実習をした企業での採用が決まり、食器洗浄など調理補助の仕事を始めることになりました。
Yさんが就職することができた理由に、
・服薬が安定したこと
・実習で実際の仕事を行ったことで「自分でもできる」と自信を持つことができたこと
などが挙げられます。
できる自信が身についたことで、実習後からYさんの表情は明るくなり、生き生きとされています。
これからもYさんは幻聴ともうまく付き合いながら仕事を続けていくことになります。
ヒューマングローでは、企業や病院と連携を取り、Yさんが安心して長く勤められるようサポート(定着支援)を続けていきます。
各障害・疾患別の就職支援事例はこちら