仕事が続かず、転職を繰り返す20代
統合失調症と発達障害(自閉症スペクトラム)のあるTさん。
今までいくつもの職業のアルバイトをするものの、どの仕事も長く続けられず、転職を繰り返していました。
寛容的な性格がゆえの悩みも
Tさんは表情が柔らかく、いつも笑顔なので自然と人が集まってきます。他の利用者さんと仲良くお話をされているところもよく見受けられました。 人当たりの良い性格で、利用者さん同士の潤滑油のような存在です。
ただ寛容的な性格がゆえに、テレビで観たこと、本や雑誌で見たこと、他人から聞いたことなど、目や耳に入ってきたものをすべて吸収してしまう傾向があります。
そのため「何が自分に一番あってるのか」、「そもそも本当の自分は?」と深く考え込んでしまうことが多々ありました。
面談で自己理解を深め、見えてきた目指したい自分
自分を見失いそうになった時はその都度スタッフと面談をし、本当の自分を取り戻せるように1つひとつ不安事や希望などを整理をしました。
また他の意見や情報が目や耳に入ってきてしまった際に流されないようにするため、本音をスタッフに話してもらい自己理解を深めてもらいました。
「自分で決められない」「何をしたいのかわからない」「他人の意見を聞き過ぎてしまう」
通所開始からの数ヶ月は、このような考えのループからなかなか抜け出せず悶々とされていたTさん。
毎日通所することを大切にし、自己理解を深めることと、スタッフに相談し本音を吐き出すことを続けた結果「本当に目指したい自分」にたどり着くことができました!
なりたい自分が明確になったことで、入ってくる情報を目的に照らして必要性を判断することができるようになりました。
現在は大手セルフカフェの店員として働いています。
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