
約7年間の引きこもり生活から特例子会社に就職。その経験を活かした次の働き方へ
うつ病と不安障害のあるYさん。
学生時代の就職活動が上手くいかず、大学卒業後6~7年ほど引きこもりに。
その後、障害者職能訓練センターに通い、パソコンの検定を複数取得しました。
特例子会社に就職するも、業務が忙しく相談できる環境でなかったため、体調を崩し休職することに。
上司の「あなただけが苦労している訳ではない」といった心ない発言を受け、退職することを決めました。
以前に利用した障害者職能訓練センターが閉所していたため、それに代わる就労支援センターを探していたところ、家族がヒューマングローのHPを紹介してくれたそうです。
「家族が教えてくれたので問い合わせだけでも」と思ったのがきかっけとなり、見学・体験を経てヒューマングローを利用することになりました。
「前回は就職活動のサポートのみだったので、ヒューマングローなら就職後も手厚い支援を受けながら安心して働けそう」と思えたのが大きかったとのことです。
雑談に抵抗感があった当初から、積極的なコミュニケーションができるように変化
最初の1ヶ月は週3日の午前のみから利用を開始。
その後は体調を考慮し、担当スタッフと相談しながら週4日、5日と日数・時間も徐々に増やしていきました。
起床時間も当初は8:30でしたが、働くことを想定し、30分刻みで早めていくことに、
生活リズムを無理なく慣らしていき、7時に起床できるようになりました。
Yさんはコミュニケーションが苦手で、人と話すことへの抵抗感がありました。
そこでヒューマングローのコミュニケーションプログラムを受けることに。
受け入れられる環境でソーシャルスキルを学べたことで、人の話を聞くことや会話の楽しさを知り、雑談への抵抗もなくなっていきました。
内定後には「同僚に会社近くの美味しい飲食店を聞くなど、積極的にコミュニケーションを取りたい」と関わりを持つことをとても楽しみだと話すまで成長しました。
安定した体調や通所実績が採用の決め手に
利用当初は2年後に就職することを目的にしていたYさん。
しかし「引きこもり時にお世話になった方や親にも就職の報告をして、早く社会の役に立ちたい」という思いから、入所して半年経ったところで就職活動を開始しました。
相談できる環境ではなかった特例子会社での経験から、次の就職は職場環境を重視することに。
東京しごと財団の面談会に1度参加するも、Yさんの中でしっくりきませんでした。
その後、ヒューマングローのスタッフが勧めた企業に興味を持ち、オンライン企業見学に参加することにしました。その見学会で心動かされ、応募の意思を固められました。
採用選考は書類選考⇒1次面接⇒オンライン実習⇒2次面接を経て、内定を掴むことができました。
下記にYさんと内定企業の声をご紹介します。
<Yさんの声>
・応募書類を細かく見ていただいたので、時間はかかりましたが良いものができて、自信に繋がりました
・面接は想定質問をたくさん作っていただいたので、様々なシチュエーションでの練習ができました
<就職先企業から聞いた採用理由>
・安定した通所ができている(週5日のフル通所の実績)
・体調安定させるための本人の努力
・素直で真面目で向上意欲があるところ
・データ入力の実習でスピードは他より劣ったが、企業側の「スピードより確実性重視」という指示通り、提出書類からそれを意識したことが伝わった
仕事についてすぐ相談できる上司や同僚がいて、安心して働ける
内定後は、通勤練習をしたり、就職までに準備しておいた方が良い事として挙げられていたPCのショートカットキーを復習するなど、入社日へ向けてしっかり準備を進めていきました。
前職でのデータ入力などの業務経験を考慮いただき、自分に合った仕事ができる配属先に決まりました。
研修体制やマニュアルが整っており、業務についてすぐに質問できる上司や同僚がいるので、安心して働くことができているようです。
「仕事はとても楽しく、働く前の不安はなくなっている」と朗らかに話すYさんが印象的でした。
主治医から「働くことで体調が良くなっていく」と通所時から言われていましたが、今のYさんは自信や活力に満ちています。
利用当初からYさんがヒューマングローに期待していたことに応えられるように、Yさんが今後も安心して働けるように職場定着をサポートしてまいります。
各障害・疾患別の就職支援事例はこちら
最新の就職支援事例

自分のやりたい仕事を見つけ、就職できました
特別支援学校3年生の夏休みに、初めてヒューマングローを体験利用されたUさん。 お母様は卒業後の進路を決める際に就労継続支援A型B型含め検討されておりましたが、ご本人の成長とこれから...【続きを読む】

細く長く働きたい
子育てが一段落し、無理なくご自身の将来を充実させたいとのお気持ちから障害者雇用を選択されたTさん。 数年のブランクや初めての障害者雇用、パソコン操作など新たな一歩を進むTさんには不...【続きを読む】

課題に真摯に取り組んで大手特例子会社に就職
音楽の専門学校を卒業後、商業施設の開店前清掃のアルバイトとして障害を開示せずに4年間勤務されたFさん。 1日4時間の週5日勤務で、欠勤・遅刻・早退なく真面目な勤務態度を評価されてい...【続きを読む】

コミュニケーションの課題を克服し、希望職での就職へ
特別支援学校を卒業後、介護補助として就職したNさん。 その後、趣味の料理を仕事にしたいと思い、調理補助の経験もしました。 ただ職場で上手くコミュニケーションを取ることができずに悩み...【続きを読む】

障害特性の課題に向き合いながら就職へ
Tさんとの出会いは、ヒューマングロー小岩が講師としてセミナーをした地域活動支援センター開催の就労イベントです。 そのイベントにTさんが参加し、ヒューマングロー小岩に興味をもち見学に...【続きを読む】