過労からうつ病・睡眠障害を発症
大学卒業後、様々なお仕事に就かれていたKさん。
責任感の強いKさんは、激務の中でも頼まれた仕事を次々とこなし、忙しい日々を過ごしていました。
身体の痛みや精神的な落ち込みを感じながらも出社をしていたある日のこと。
パニック症状があり、体調が悪化。
うつ病と睡眠障害と診断され、退職することになりました。
それから少しして体調が落ち着いてきたところ、役所に相談へ行ったさいに就労移行支援の紹介を受け、ヒューマングローに通所することとなりました。
最初は週2~3日のペースで無理なく開始
通所して間もない頃は
・新しい環境に慣れること
・安定した活動時間をつくること
を意識し週2〜3日のペースで通所を開始しました。
激務から睡眠障害を発症したこともあり、通所後なかなか眠れなかったり、朝に身体を起こすのが難しく通所が不安定でした。
そこでスタッフと相談をして睡眠時間や生活記録をつけ、それをもとに定期面談を行いながら原因と対策を一緒に考えていきました。
その結果、少しずつ動けるようになり、最終的には週5日安定して通所することができるようになりました。
面接練習を通して苦手意識を払しょく
今まで形式的な面接をあまり受けたことがなかったKさん。
日常会話の中でコミュニケーションをとるのには苦手意識はありませんでしたが、面接の場になると独特な緊張感から、敬語がでてこなかったり、声の大きさが小さくなってしまったりということがありました。
スタッフと面接練習を繰り返し行い、ご自身の課題をみつけ具体的な対策を行うことで、面接に対しての苦手意識が和らいできました。
事務職に見事内定!勤務実績と態度が評価され、1年後に正社員登用
様々な企業の説明会や面接に積極的に参加したKさん。
諦めずに就職活動に励んだ結果、見事希望していた事務職に内定を頂くことができました。
入社後、総務課の担当として損保や通信機器のインフラ業務に取り組み、着実に業務をこなしていきました。
数か月して社内の配置転換があり、急遽、業務の引継ぎを受けることになったKさん。
引継ぎを受ける中で、業務量や内容に負担を感じていると相談があり、急遽スタッフと面談を行うことにしました。
面談では、現状Kさんが担当している業務内容の洗い出し、今後担当予定のもの、どういったところが不安なのかを整理しました。
その後、企業の担当者様を含め打ち合わせを行いました。
打ち合わせの中で、Kさんが心配していたことをお話ししたところ、お互いの認識の違いを確認することができ、不安を解消することができました。
そして、誰がどの業務を行っているか分担と進捗が分かるような表を作成し、所内全体で共有することで、安心して業務に取り組むことができるようになりました。
入社1年後、勤務実績と態度が評価され、夢だった正社員になることができました。
現在勤務されてから3年6か月が経ち、やりがいをもって業務に取り組まれています。
スタッフ一同、Kさんがこれからも安心して働いていけるよう見守っていきたいと思います。
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