東京都指定障害者就労移行支援事業所のヒューマングロー

障害者の就職を支援する
就労移行支援事業所ヒューマングロー

病院のケースワーカーから就労移行支援を教えてもらい就職|統合失調症のある方の就職事例(30代・男性・医療事務)


夜勤のアルバイトで体調を崩して統合失調症を発症

派遣でデータ入力の仕事や、コンビニのアルバイトなどで働いていたKさん。
夜勤で生活リズムが乱れたことで体調を崩し、統合失調症を発症しました。
退職後に2週間ほど入院し、治療・服薬によって1カ月程度で症状が無くなり落ち着きました。


ケースワーカーに相談して知った就労移行支援

寛解後、 外に出ず家に引きこもってゲームや動画を見る生活をしていたKさん。
そろそろ定職に就きたいと思い、通院先のケースワーカーに相談したところ、就労移行支援について教えてもらったそうです。

近くの就労移行支援事業所を自分で検索して問い合わせをしました。
複数の就労移行支援事業所を見学・体験した結果、
・明るく落ち着いた雰囲気だったこと
・午前からしっかりプログラムがあったこと
これらが決め手になり、ヒューマングローを利用することになりました。


事務職で働くことを見据えて取り組んだ3つのこと

Kさんは症状が比較的落ち着いていたこともあり、最初から週4日午前のみのペースで通所を開始しました。
体調を見ながら10カ月かけて、週5のフル通所ができるようにゆっくり調整していきました。

就労移行支援の利用を開始し、さまざまなことに取り組んだKさん。
特に下記の3つに注力しました。

1つ目はパソコンスキルの習得です。
事務職での就職を希望していたため、就職活動時にアピールできるように、Microsoft Office Specialist(MOS)の資格取得に向けたプログラムに参加しました。
そして2か月後にMOS検定に合格することができました。

2つ目は、生活力の向上です。
統合失調症の発症原因の1つに夜勤があり、日勤の一般企業で働きたいとKさんは考えていました。
そのため朝型の生活リズムに慣れることや、フルタイムで働くための体力向上に努めました。

3つ目は、不調時の対策です。
どのような時に不調になりやすく、どうすればよいのか。
スタッフと話すことで気づくことが多いと感じたKさんは、面談の機会を積極的に増やしていきました。


働く自信につながった企業実習、そして就活へ

利用開始から半年経ったころから、企業見学や職場実習に参加することにしたKさん。
中でも2週間の実習をやり遂げたことは自信に繋がったそうです。

また実習を通して自分のやりたい仕事がわかったことで、就職活動のモチベーションにもなりました。
面接練習も積極的に行い、徐々に苦手を克服していきました。

そして就職面談会で総合病院の人事採用担当者と出会い、二次面接・最終面接を経て内定をいただきました。
採用担当者に評価ポイントをお聞きしたところ、
・職場の風土に合った人柄・考え方
・面接の中で逆質問があり、意欲を感じた
これらを挙げられていました。


職場定着支援で安心して働けるように

仕事の1つに電話対応があるため、内定から入社するまでの間、ヒューマングローで電話練習をしました。
実際の電話の取次ぎも行っていただくことで、できる自信を身に付けられました。

入社後のKさん。
以前は自ら質問することが苦手でしたが、現在はわからないことは積極的に質問して仕事を覚え、充実した日々を過ごしています。

体調不良になることもありますが、早退の配慮をしてもらったり、後日ヒューマングローのスタッフを含めた面談の機会を設けるなどしながら、働き続けています。

2023年の春には就職して1年を迎えます。
今後もKさんが安心・安定して働けるように、就職後もサポートしてまいります。




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