東京都指定障害者就労移行支援事業所のヒューマングロー

障害者の就職を支援する
就労移行支援事業所ヒューマングロー

親子の想いに丁寧に寄りそいながら就職をサポート|知的障害・ADHDのある方の定着支援事例(20代・女性・清掃スタッフ)


就職から1年。無遅刻無欠勤で働けるように。

知的障害のある21歳のMさん。
コールセンターの会社の清掃スタッフとして就職して1年が経ちます。
最初は遅刻などもありましたが、現在は無遅刻無欠勤で安定して働けるようになりました。

ヒューマングローでは、ご家族や医療機関、行政、企業などと連携しながら、就職から採用後の職場定着までサポートしています。
Mさんの場合、ご家族との連携も大切にしながらサポートしました。


高校の進学先:親の想いと子どもの想い

ヒューマングローを利用するかを検討するに当たり、Mさんとお母様が見学にいらっしゃいました。
事業所の雰囲気が良さそうとのことで、体験期間を経て、正式に利用することになりました。

当時は20歳ごろだったこともあり、見学・体験時にお母様とMさんの双方から、高校時代についてお話を聞く機会がありました。

Mさんは幼い頃から他の子よりもできないことが多く、高校に入る前に知的障害であることがわかりました。
お母様は当時を振り返り、「Mが知的障害であることを認められなかった」と話します。

そのため高校は特別支援学校に進学することを勧められましたが、学校見学に行った際に、障害が重い子ばかりが目に入り、Mさんを同じところに入れたくないと思ったそうです。そしてMさんが障害者と思われたら可哀想とも思い、通信制の高校に通うことにしました。

一方でMさん自身は、自身が知的障害であることをみんなに言いたいと思っていました。
普通の高校に入ってみんなと同じようにできないことが辛く、高校に行けなくなりました。

Mさんの話を聞いたお母様は、「自分は可哀想だと思って隠しなさい、頑張ってみんなと足並みをそろえなさいと言ったけどMは辛かったんですね」と省みます。
そして「特別支援学校の方にも、Mが特別支援学校に入れば、他の重い障害の子たちの助けをして成長をすることができると言われていた」ことも思い出されました。

ヒューマングローでは進学先の是非については論じられません。結果論になってしまうからです。
私たちにとってより大切なのは、Mさんと親御様の想いが通じ合うことです。
想いがすれ違ったままですと、同様のことが生じかねません。

障害の受容は、ご本人だけではなくご家族にとっても大変なことです。
Mさんとお母様が正直な気持ちを伝えあえるように、丁寧なサポートを心がけました。


スモールステップで学ぶビジネスコミュニケーション

ヒューマングローの就労移行支援を利用中のMさんは、障害特性もあり、遅刻や欠席が多く、時間の見通しを立てて作業をすることが苦手でした。
ADHDの特性も強くあるので、衝動的に思い立ったら行動しようとしてしまいます。

また自分の気持ちを言語化することが苦手だったため、グルメやアニメなどの好きなことをスタッフと話せる機会を豊富につくることから始め、仕事に役立つ自己表現方法も少しづつ学んでいきました。


出勤率50%以下の最初の頃から、無遅刻無欠勤で1ヵ月働けるように。

ヒューマングローを利用し、就職できたMさん。
就職してからもヒューマングローを利用していた頃と同じように、遅刻や欠勤が多かったです。出勤率が50%を切るときもありました。

会社に行きたくない思いからお休みをしてしまうので、ヒューマングローのスタッフがチャットで仕事に行けているかを日々確認することにしました、そして仕事に行きたくない気分のときは話を伺い、遅刻してでも出勤するように促しています。

就職された企業の担当者の方や上司の方など、皆様良い方ばかりで、一生懸命に障害理解をしようとしてくださります。またMさんの愛想の良さからコールセンターのスタッフの方から声をかけて頂いたり、お菓子や旅先のお土産を頂いたりして、Mさんもとても楽しそうに働かれています。

そして就職してから1年。
初めて1か月無遅刻無欠勤で働くことができました!

今後も継続して就労できるように支援してまいります。




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