東京都指定障害者就労移行支援事業所のヒューマングロー

障害者の就職を支援する
就労移行支援事業所ヒューマングロー

お金のやりくりについて相談できる人が見つかった|発達障害(神経発達症)のある方の支援エピソード(50代・女性)


神経発達症のあるRさんの困りごと

発達障害のあるRさん。
ADHD、ASDのそれぞれの要素があることから神経発達症と診断されています。

主な困りごととして下記があります。
・言いたいことを上手くいえない。
・言葉のやりとりの中でよく理解ができないことがある。
・状況を適切に読み取れず判断がずれてしまうことで、誤解が生じてしまう。
・優先順位を立てるのが苦手。

何事もコツコツと真面目に取り組むRさん。
同じ職場で長く勤めたいと仕事に取り組むものの、思うようにコミュニケーションが取れず誤解をされることがあり、転職を繰り返していました。

次こそは自分に合った仕事をみつけて長く安定して働きたいと思い、役所に相談したところ就労移行支援事業所を紹介され、ヒューマングローに通所することになりました。


就労へ向けた主な訓練内容

ヒューマングローの訓練では、主に以下のことに取り組んでいます。

1つ目は、アンケート入力です。
パソコンを使用した業務の経験はありましたが、ブランクが長かったため改めて入力練習を行いました。
書面のアンケートをExcelの表に入力→画面上でチェック→プリントアウトし再度チェック→完成版をスタッフに提出→スタッフが最終チェックという流れを行いました。
練習を行う中で、体調や環境によって速度や入力ミスが出ることに気づくことができ、傾向を知ることで具体的な対策をスタッフと考えることができました。
現在も繰り返し練習を行い、スキルアップを図っています。

2つ目は、家計簿の作成です。
お金のやりくりについて長く悩んでいたRさん。
悩んでいたものの、自己発信が苦手なこともあり、誰に相談をして良いか分からずモヤモヤした気持ちのまま過ごされていました。
面談の中でスタッフにその悩みを打ち明けてくださり、まずは現状をしっかりと把握するために、家計簿をつけることを始めました。
ヒューマングローで学んだパソコンスキルを活かし、スタッフと相談しながらオリジナルの家計簿を作成しています。
項目ごとの金額を可視化することで、どの項目の比重が高くなっているのかを確認し、具体的な対策を考えることができるようになりました。
継続して記録を付けることで、収入と支出のバランスの見直しをはかり、目標に向けて取り組まれています。

この他に様々なプログラムに参加されています。

週2日の通所から少しずつ通所時間を延ばし、現在は週4日通所することができるようになりました。
ゆくゆくは週5日フルで通所できるよう、今のうちから活動時間の確保を意識して訓練に取り組まれています。

通所前は苦手としていた報連相も、訓練の中で少しずつ身についてきました。
主治医やご家族に「ヒューマングローに通所してから表情が柔らかくなったね」と言われるようになったそうです。

これからもRさんが目標に向かって安心して取り組めるよう、サポートしてまいります。




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