東京都指定障害者就労移行支援事業所のヒューマングロー

障害者の就職を支援する
就労移行支援事業所ヒューマングロー

障害で自分がやれることを諦めたくない|双極性障害のある方の就職事例(30代・女性・総務)


業務過多で体調を崩して退職

経済系の大学を卒業後、不動産会社の事務職として勤務していたAさん。
業務量が多かったことから入社5年目で体調を崩され、精神科でうつ病と診断を受けました。

休職の時期も含め7年勤務され、退職後に飲食店本社の事務職としてアルバイト勤務されましたが、不調をきたし入院となり、職場からは続けてほしいと言われるも体調を整えるため退職されました。
入院中に双極性障害と診断名が変わり、薬が変更になったことで体調が安定していきました。

退院後、担当保健師さんからの紹介で就労移行支援を知りました。
収入を得ながら利用できる就労継続支援A型事業所と比較検討し、自己理解を深めたり定着のサポートを受けられる就労移行支援がいいのではと判断され利用を開始しました。


障害理解を深めながら生活リズムの安定へ

通所当初は生活リズムを整えるため、通院日以外の週4日から開始。

診断名が変わったばかりだったので、双極性障害について本を読んで勉強されました。
また自身の症状についてパワーポイントで資料をまとめたり、スタッフと週に1回程度面談を行い、自身の体調の振り返りを行いながら障害理解を深めていきました。


エージェントを併用しながら就職活動の開始

利用開始から1か月経ってからエージェントを併用しながら就職活動を開始されました。
ヒューマングローでの支援としては、ハローワークへの同行、応募書類の添削、企業見学や求人の紹介、通院同行し主治医に利用状況や就活状況の共有、引き続き面談を行い体調の振り返りや就職活動のアドバイスなどを行いました。

就職活動を始めた当初はクローズでの就労(障害を開示しないで働くこと)を希望されていましたが、スタッフからオープンの求人(障害者求人)をいくつか紹介するうち、障害者雇用でもキャリアや収入面を諦めなくても希望に沿った求人があると気づきがありました。
そしてオープンやセミオープンでの就労も視野に入れ、就職活動をするようになっていきました。

就職活動が上手くいかず落ち込み不調となることもありましたが、日々体調チェックシートを記入しスタッフと体調の振り返りの面談を行ったり、土日のリフレッシュ方法について一緒に考えました。
また主治医やカウンセラーの方に些細なことも相談できる良い関係性が築けていたことも、Aさんの体調安定に繋がったと思います。
通所開始時、週に1回だった通院は主治医と相談しながら就職までに段階的に頻度を落としていき、最終的に月に1回の通院にしていきました。

そして就職活動を始めて3か月、大手証券会社の総務事務に内定が決まりました。


障害で自分がやれることを諦めたくない

内定をいただいてから入社までに2か月程度あったので、週5日の通所で生活リズムを安定させながら、総務の仕事に近い訓練を行い体調面、精神面を整えて入社日を迎えました。

通所している間、自身と向き合い障害理解を深め、自身に合った働き方を根気強く模索し続けたAさん。
「障害で自分がやれることを諦めたくない」と仰って努力される姿がスタッフの印象に残っています。

Aさんは現在フルタイムで安定して勤務され、職場からの評価も高く責任ある業務を任されています。

ヒューマングロー小岩はAさんが今後もキャリアを築き、やりがいを持って働いていくサポートをしていきたいと思います。




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