統合失調症のある方の就職事例
このほかにも多くの就職事例がありますので、もっと知りたい方はお気軽にお問い合わせください。
統合失調症のある方への支援事例
統合失調症のある方への支援エピソード
就職された統合失調症のある方への定着支援事例
各障害・疾患別の就職支援事例はこちら
統合失調症のある方が自分に合った仕事で働くために
ヒューマングローでは、統合失調のある方の再就職や転職、復職をサポートしています。
統合失調症とは、そもそもどのような病気なのか。
統合失調症と付き合いながら、自分に合った仕事で就職するために何が大切なのか。
これらのポイントをご紹介します。
統合失調症とは
統合失調症の発症率
統合失調症は、考えや気持ちがまとまらなくなる状態が続く精神疾患です。
約100 人に1 人が発症し、決して特殊な病気ではありません。
思春期から40歳ごろまでに発病しやすい病気と言われています。
主に服薬や精神科リハビリテーションなどの治療によって症状を改善することができます。
統合失調症の症状
統合失調症の症状に「陽性症状」「陰性症状」「認知機能障害」の3つがあります。
陽性症状
陽性症状の代表的なものに、「妄想」や「幻覚」、「思考障害」があります。
たとえば「妄想」では、自分のことが話題にされているや、誰かにずっと見られているなど、実際にはないことを強く確信してしまうことが挙げられます。
「幻覚」では、周りに誰もいないのに声が聞こえる「幻聴」や、ないはずのものが見える「幻視」などがあります。
また考え方に一貫性がなくなり考えがまとまらなくなる思考障害も、陽性症状の1つです。
陰性症状
陰性症状には、主に次の4つがあります。
1つは、「感情の平板化(感情鈍麻)」です。
喜怒哀楽の表現が乏しくなり、他者の感情表現に共感することも少なくなることがあります。
次に、「思考の貧困」と言われる症状です。
会話で比喩などの抽象的な言い回しができなかったり、理解しづらくなったりします。
3つ目は、「意欲の欠如」です。
能動的に取り組む意欲がなくなってしまうことや、始めた行動を最後まで続けるのが難しくなることがあります。
最後は「自閉(社会的引きこもり)」です。
周囲とのコミュニケーションをとらなくなり、自分の世界に閉じこもってしまうことも、統合失調症の症状の1つとされます。
認知機能障害
認知機能障害には主に「記憶力の低下」と「集中力や注意力の低下」、「判断力の低下」の3つがあります。
物事を覚えるのに時間がかかるようになったり、また覚え続けることが難しくなったりすることや、注意力が散漫して目の前のことに集中しにくくなることがあります。
また何をすべきかや何から始めればよいのか優先順位がつけにくくなり、計画を立てることができにくくなることもあります。
統合失調症の治療方法
統合失調症の治療法には、主に薬による治療と精神科リハビリテーションがあります。
服薬による治療
抗精神病薬を服用し、陽性症状、陰性症状、認知機能障害を改善します。
抗精神病薬によって脳内で過剰に活動しているドーパミン神経の活動を抑えられ、各症状の改善や再発防止ができると考えられています。
その他、症状に合わせて、抑うつや不安を和らげる薬や睡眠薬なども処方されることがあります。
自分に合った薬を処方してもらえるように、主治医とコミュニケーションすることが大切です。
ヒューマングローでは通院同行もするため、ご本人の希望や体調に合った薬を処方いただけるようにサポートすることもできます。
精神科リハビリテーション
服薬で症状を抑えながら、生活スキルを向上するための精神科リハビリテーションをデイケアなどで受けることもできます。
精神科デイケアを利用して生活スキルを高めたら、就労移行支援で「働くスキル」を磨くこともお勧めです。
精神科デイケアと就労移行支援は併用できるので、「働きたい!」「働くためのサポートが受けたい!」と思った時は、ヒューマングローまでお気軽にお問い合わせください。
統合失調症のある方の就職・転職活動のポイント
ヒューマングローは、これまでに多くの統合失調症のある方の就職をサポートしてきました。
一人ひとりの特性や希望に合った就労移行支援によって、ヒューマングローの全体就職率は57.9%と、業界平均の2.5倍以上。多くの方が就職されています。
ここでは統合失調症のある方の就職・仕事探しのポイントをご紹介します。
統合失調症との付き合い方を知る
統合失調症のある方の就職支援で、ヒューマングローが大切にしていることの1つに「自己理解」があります。
どのような状況のときに、幻覚などの陽性症状が出やすいのか。ストレスが溜まりやすいのは、どのような場面なのか。これらの理解を通して、自分のアラートサインに気づけるようになることが重要です。
症状のきっかけになるアラートサインを自覚できるようになることで、就職後のトラブル発生を防ぐことにもつながります。
就職することがゴールではなく、長く働くためにも「自己理解」がとても大切です。
働きやすい職場環境・仕事を知る
統合失調症のある方が働く上で、自分にとって働きやすい環境を知ることはとても大切です。
たとえば幻聴の声が若い男性の場合、就職先は年配の方が多い職場と少ない職場のどちらが良いでしょうか?
症状と職場の関係性を就職前に知っておくことはとても大切です。
ヒューマングローでは、職場体験の実習先が多数あり、期間も1日のみから2週間など様々あります。
職場体験を通して、「若い女性が多い職場が合ってるな」「雑談が少ない職場のほうが、集中して仕事ができるな」など、自分にとって働きやすい職場環境を見つけることが「長く働く」ために大切になります。
就労移行支援で働くさいに必要なスキルを身につける
職場体験で自分に合った仕事や環境に気づくことができたら、その職場で働くために必要なスキルを身につけます。
ヒューマングローには事務職に必須なパソコンスキルを学べるプログラムや、作業系に必要な正確性を養うプログラムなどが様々あります。
希望職種に役立つ知識やスキルを身に付けてから就職できたと好評です。
サポートを受けながら就活する
自己理解を深め、自分に合った仕事や職場に気づき、働くスキルを育てたら、就職活動の始まりです。
履歴書や職務経歴書の添削はもちろん、実際の面接にもスタッフが同行します。
面接や自己PRが苦手な方には、スタッフが長所を代わりに伝えることもできるなど、臨機応変にサポートします。
就職後も職場定着をサポートするので、「働き続けられるか不安」な方も安心です。
お悩みや困りごとに応じて就職先企業と調整し、あなたが働きやすい環境づくりをサポートします。
各障害・疾患別の就職支援事例はこちら